片頭痛は食事で改善できる!?管理栄養士が解説!

たくさんの方々が片頭痛でお悩みかと思います。

現在、老若男女問わず日本人の約10%の方々が片頭痛で悩みを抱えています。

片頭痛は、食事で改善することができるのでしょうか?

今回は、片頭痛と食事の関係について解説をしていきます。

片頭痛とは?

片頭痛は、頭の片側に痛みが出ることや、人によって両側に痛みがあらわれます。

一定のリズムで脈を打つようにズキズキと痛みを感じ、数時間から数日間続くことがあります。
また、頭痛により吐き気や嘔吐がともなうこともあります。

片頭痛の症状とは?

片頭痛の症状はさまざまですが、以下の5つがよくみられる症状です。

動けないほどの強い痛み

身体を動かせないほどの強い痛みを感じ、仕事や家事に支障がでます。

頭を左右に振った時に痛みが強くなる場合は、片頭痛の可能性が高いです。

吐き気を伴う痛み

消化器官にも影響がでるため、吐き気を感じることもあります。
場合によっては、嘔吐や下痢も伴うことがあります。

におい、音、光に敏感になる

におい、音、光に過剰に敏感になり、明るい光やギラギラした光が頭痛を悪化させるため、静かで暗い場所で休みたいと感じる人もいます。

視界にキラキラ光るものが見える

初期症状として視界にキラキラ、チカチカとした光がみえる「閃輝暗点」という視覚症状があらわれます。

前兆は人により異なりますが、数分から1時間続きます。

痛みが片側だけではなく両側が痛くなる

片側だけが痛むのが片頭痛と思われている方も多いですが、両側が痛むこともあります。

片頭痛の種類

片頭痛にはタイプがあり、緊張型頭痛と群発頭痛の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

緊張型頭痛

緊張性頭痛は、ストレスにより頭が締め付けられるような痛みが生じたり、筋肉の緊張により肩こり、首のつっぱり感があらわれます。頭痛の約8割が緊張型頭痛です。

群発頭痛

群発性頭痛は、男性の発症率が圧倒的に多く周期的に痛みがおこることが特徴です。
目の奥がえぐられるような痛みがおこり、症状によっては動けないほど強い痛みがあらわれます。

片頭痛の原因とは

片頭痛がおこるメカニズムは詳しく解明はされておりませんが、神経が刺激されることで痛みを引き起こしたり、血管拡張や炎症が生じることで頭痛が起こります。

頭痛が起こる要因としては、以下の4つがおもにあげられます。

ストレス

仕事や家庭におけるストレスなどで筋緊張を引き起こすため、片頭痛の大きな原因となります。

片頭痛の予防は、ストレスの管理が重要なポイントです。

睡眠不足

不規則な生活による睡眠不足も片頭痛の原因となります。
同じ時間に寝起きすることで体内時計が整うため、片頭痛の予防に効果があります。

天気や気圧の変化

気象の変化で、気圧が低くなることで痛みが誘発されます。
また、寒暖差などの温度の変化や湿度が高い日は片頭痛が起こりやすいといわれています。

女性ホルモン

女性ホルモンの変動が片頭痛を引き起こす原因にもなり、月経周期、妊娠、更年期のホルモン変動により症状があらわれることがあります。

片頭痛は栄養と関係がある

片頭痛は栄養で痛みを軽減することが可能です。

片頭痛の原因は、エストロゲンというホルモンが大きくかかわっており、エストロゲンの過剰分泌を抑えることにより、片頭痛を軽減することができます。

エストロゲンとは

エストロゲンは、エストラジオール、エストロン、エストリオールの3種類からなる女性ホルモンです。

生殖機能の調整や皮膚の維持、骨代謝とも密接な関係があります。
また、生理周期により分泌量が変わり、排卵前に分泌が多くなる特徴があります。

排卵前の片頭痛は、エストロゲンが過剰の影響が強くなっている可能性があります。

エストロゲンは肝臓への影響が大きい

食事によるカロリー制限、糖質制限、栄養不足により糖質不足に陥ると肝臓は糖質を作りだします。

(糖新生)これにともない、脂質代謝も行われるため、肝臓に負担がかかります。
エストロゲンは肝臓で代謝、排泄されるため、糖新生や脂質代謝により肝臓に負担がかかり、エストロゲンが分解できず過剰になってしまいます。

片頭痛を食事で改善するためには

食事で片頭痛を改善させるポイントは、肝臓に負担をかけない食事を行うことでエストロゲンの代謝、排泄を促すことです。
以下の項目に注意をして食事を摂取するようにしましょう。

適度に糖質を摂取する

一時期、糖質制限ダイエットがブームとなり、糖質が悪というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

糖質はおもに脳のエネルギー源として利用され、糖質不足に陥るとエネルギー不足や集中力の低下を引き起こす可能性があります。
肝臓に負担をかけないためにも、1日少なくとも250g~325gの糖質を摂取するようにしましょう。

栄養バランスのとれた食事

適度な糖質摂取はもちろん、栄養バランスのとれた食事を摂取することも重要です。
肉類、魚類、卵、豆類、乳製品などからタンパク質、野菜や果物、ナッツ類などからビタミン、ミネラルがおもに摂取することができるため、きちんと食事から栄養素を摂取するようにしましょう。

まとめ

老若男女問わず片頭痛でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。

片頭痛が起こる要因は、さまざまであり人それぞれ痛みの度合いも異なります。
女性ホルモンのエストロゲンと片頭痛は関係性があり、肝臓に負担をかけない食事できちんと栄養を摂取することで少しでも症状が軽減できたら嬉しいですよね。

適度な糖質摂取と栄養バランスの整った食事で片頭痛改善しましょう!

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WRITER

この記事を書いた人

友松 春奈 Tomomatsu Haruna

管理栄養士 / パーソナルトレーナー

経歴
2019年3月 柔道整復師(国家資格)取得
2022年11月 スポーツ栄養医学指導士取得
2023年3月 管理栄養士(国家資格)取得
現在
パワーリフティング選手として活動しながら、管理栄養士兼パーソナルトレーナーとして、プロのアスリートからさまざまな年齢層の方のダイエットをサポート。