ソイレさんとサーナさん

こちらでも触れましたが
前回の買い付けでは、北欧の物作りに関わる方にインタビューをしました。

記念すべき1回目は
フィンランド人のソイレさんとサーナさん。
二人はスオメリンナ島にある工房で
陶芸家(セラミキスト)として製作活動をされています。

ソイレさんは、滋賀県に半年間。
陶芸の勉強で滞在されたこともある親日家です。
そしてサーナさんは、去年からこの工房で働かれています。

まずは、工房を少し見学させていただきました。
工房は数人でシェアし、協力しながら制作活動をしています。

作業場

この棚はソイレさんの作品が。
下から2番目のお皿達は、まるで生きているよう。
日本では、見かけないデザイン。
お寿司や和菓子にも合いそうです。

こちらは、工房に併設されたショールーム。
彼女たちの作品が並べられています。

このお皿にあるのは
フィンランドの伝統的なお菓子 カレリアパイ。
お米とライ麦の皮を原料にして作られて…
と思ったら、これもソイレさんの作品でした。
使い方は、皆さんで想像してみてください(笑)

さて、見学が一段落したところでそろそろインタビューに。

聞くところによると
ソイレさんはお昼から用事があるようで…
ふむふむ、それは急がねば。
と焦っているのは僕だけ(笑)

ソイレさんは、紅茶を沸かしに奥へ。

 

数分後
ソイレさん手作りのルパーブパイと紅茶が目の前に。
ありがたく頂きながら、インタビュー開始です。


Q1、いつからこのお仕事をされているですか?

ソイレさん(以下So)
25年間ここで制作しています。
最初は、トライアル ※1 としてここに来て
互いを受け入れて25年が経ちました。

サーナさん(以下Sa)
私も1年前にトライアルでここに来て、働くようになりました。

※1 トライアル(候補生)
お互いが納得して働けるように、一定期間試用で働くこと


Q2、このお仕事をされるきっかけは何だったのでしょうか?

So
以前は医師を目指していました。
しかし家族の訃報もあり、勉学に励むのは辞めました。
そして元々幼い頃から関わっていた陶芸の道に進みました。

Sa
私は、両親がリタイヤ後にアンティークショップの経営をしていたため、幼い頃から古いカップやソーサーに囲まれて過ごしました。
それがきっかけですね。


Q3、仕事をしていて幸せだなと思う時はありますか?

So
そうですね。
私は土(素材)にとても興味があるので
土と向き合っている時ですね。

Sa
手作業でろくろに向き合うと、気持ちが落ち着きます。
周りの世界もあまり気にしなくて良いので、私は好きですね。


Q4、物を選ぶ時に、何か大切にしていることはありますか?

So
私はあまり物を買いませんね(笑)
買うとしても、リサイクルショップなどで自分に合う物を見つけて長く使います。

Sa
私は昔は沢山のカップに囲まれて過ごしましたが
今実家に帰ると物の牢獄にいるような気分になってしまって(笑)

今は物は少なめに、自分の生活に合った物を使っています。
例えば、アラビアの24thのマグカップは
大きくて壊れにくいから、私の生活に合っているんです。
それに物が少ないと、頭も自由に動きますよ(笑)


Q5、日本のデザインについてはどう思いますか?

So
日本の陶芸の歴史は
私達フィンランドに比べて長いですよね。
日本は各地で個性のある釜が誕生し、日本らしい陶芸を作り上げました。
しかし、必ずしも歴史があることが良いとは限りません。
私達は、枠に囚われずに、本当に個性のある作品を作ることができますからね(笑)

 

インタビューも語学力も未完成な自分。

他にも色々お話して頂きましたが対応しきれず…
(インタビューなどと大層な表現をした自分が恥ずかしい…)

はるかさんに何度も助けて頂き、なんとかやり切れました。
ありがとうございました。
もっと理解し、伝えられるようになりたいです。

―インタビューを通じて―

僕が最も驚いたのは
二人があまりにも悩まずに話すこと。
それでいて返答は的確なものでした
また初対面の僕にも、飾る様子は一切無し。
本当に自然体でした。

自分自身をよく理解しているからこそ
本質的な答えにすっと辿り着くことができるのかもしれない。

自分に素直に向き合って生きればいいのよ。
彼女達の言葉や行動からは
そんなメッセージが伝わってきました。

ソイレさん、サーナさんありがとうございました。

また会える日を楽しみにしています。
(写真は、ソイレさんとカレリアパイと共に)