開店のお知らせ

ひっそりと、しかし着実に。

平成31年3月17日をもちまして
北欧ギャラリー&ストア 「TSUMUGU」を開店いたします。

細く、長く、紡いでいけることを願って…

店舗の開店に伴い
沢山の方々のご協力を賜りました。
この場をお借りし、改めて感謝申し上げます。

名古屋市内の隠れ家空間にて
皆様のご来店を心よりお待ちしています。

2018 Autumn

こんにちは。ツムグです。
10月末から
今年最後の買い付けに行って来ました。

今までで最長となる2週間の滞在。
その足跡を振り返っていきます。

1日目

夕方にはヘルシンキに到着。

紅葉は散り始めていましたが
空は晴れやかな表情で出迎えてくれました。

5人家族の元に滞在。
皆親切で、快適に暮らせそうな予感。
今日はゆっくり休んで、明日に備えます。

 

2日目

早速、朝から買い付けへ。

お昼前から始まるお店が多い北欧。
「8時には店にいるから来なよ!」 と連絡が。
意外な時間から買い付け開始です。

来年から始まるギャラリー&ストア。
お店の雰囲気に合う物を買い付けていきます。

幸先の良いスタートが切れました。
置き方が雑なのは、お許し下さい…笑

滞在先から近いパシラ駅は工事中。
日が暮れると、中々雰囲気があります。

 

3日目

今日は、VR(鉄道列車)で約200km北上。
タンペレへ向かいます。

ヘルシンキは5℃、タンペレは2℃…
頑張ります!

タンペレに到着。
やはり寒い!

空を見上げると、電飾が。
動物や乗り物など沢山ありました。
きっと夜には華やかになるんでしょうね。

春にもお世話になった方の所へ。
沢山のイエローティーマに出会いました!

買い付けが終わると少し一服…

ここのドーナツはとてもスパイシー。
フィンランドではポピュラーな香辛料、カルダモンが入っているそうです。

ヒュヴアー!(フィンランド語で美味しい)

 

最後は、カレヴァ教会へ。

教会らしくない佇まいで有名な?この建物。
中に入ると、一変します。

誰もいない静かな教会。
キャンドルには
ひとつだけ火が灯されていました。

旅の安全を願いつつ、ヘルシンキに帰ります。

 

4日目

今日は、ヘルシンキを巡る日。

道すがら
セカンドハンド(リサイクルショップ)へ。

クリスマスコーナーの準備が始まっています!
まだ10月ですが、寒いので
クリスマスが近づいている感じがします。

市内では、数点のみ買い付け。

カトラリーは、魚を食べる際に使うようです。
「(ナイフは)骨と身を分ける際、便利なんだよ」
「(フォークは)分からないなぁ。他の人に聞いてみてよ。詳しい人、知っているだろう?」
思わぬ宿題が出ました…笑

物の用途やエピソードなど
値段にはならない価値も持ち帰ること。
買い付けで大切にしています。

 

5日目

この日は、バスに揺られてポルヴォーへ
前回の買い付けでお世話になったはるかさんに会いに行きました。

お互いの進捗状況や
地元(ポルヴォー)の話をしました。

はるかさんは
ポルヴォーを最もよく知る日本人。
「ここに帰って来るとなんだかホッとします」
その一言がとても印象的でした。

思わぬ仕入れもでき、充実した1日に。

 

6日目

いよいよ今回のメインイベント。
市内で陶芸家として活動するエヴァさんの取材へ。

エヴァさんは気さくな方で
沢山のお話を聞くことができました。
取材の様子は、追ってブログに掲載しますのでお楽しみに!

取材が終わると発送作業。
そしてスウェーデン ストックホルムへ。

かなりハードな1日でしたが
最後は素敵なお部屋に癒されました。

 

7日目

今日はのんびりと起床(寝坊?)

ツムグにとっては、1年ぶりのストックホルム。
懐かしさに浸りながら
まずは蚤の市へ繰り出します。

寒いのに結構な賑わい。
地元アンティークショップの方々も物色に。
静かな戦いです(笑)

素敵な物を少し買い付けた後
個人的に気になっていた路面店へ。

 

スウェーデン発祥のレザーグローブのブランド。
魅せ方が素敵でつい購入してしまいそうに…

旧市街 ガムラスタンを通って帰ります。

ほとんどが石畳のこの地区。
最初の買い付けで
足首をよく挫いたのも、今では良い思い出です。

 

8日目

今日は新規開拓の日。
新たな買い付け先を探し
目を付けていた数軒のディーラーへ。

昼過ぎには一旦帰宅。
昨日買い付けた物を並べてみました。

特に素敵だったのは
シグネ・ペーション・メリンさんのガラスジャー。
(写真2枚目 中央)
不規則なカーブを描くガラスの輪郭。
温かみを感じます。

夕方には風が吹き一気に寒さが…
しかし、どうしても行きたかったIKEAへ。

キャンドルが沢山!
写真に収まり切りません(笑)

冬にはお昼間でも薄暗い北欧。
北欧の人々にとって
キャンドルの温かい灯は欠かせない存在です。

建物の構造が、実に特徴的でした。
鬼ごっこでもしたら
楽しそうだなと思ったのは内緒です(笑)

 

9日目

ストックホルムでの最終日。
買い付けをしつつも
素敵な景色を目に焼き付けます。

お昼過ぎには、
とある展示を見にストックホルム国立美術館へ。

スウェーデンを始めとした
北欧の物作りの歴史をとりあげた展示。

実物や動画などを交えて
物作りの裏側を知ることができます。


印象的だったのが
ミュージアムに訪れていたある家族。

小さな子供達に
ガラス作品の作り方の違いを話すお母さん。
(吹きガラスと型取りガラス)


北欧の子供達にとって
デザインや物作りに触れることは
まるで公園で遊ぶような感覚なのでしょうね。

フィンランドで泊まったお家でも
子供が作った切り絵や陶芸がたくさん飾られていたのを思い出しました。

 

10日目

お昼にはヘルシンキに到着。
地下鉄に揺られ、宿のあるラスティラという街へ。

ルームメイトは、癌の研究者でした。
綺麗に整えられた部屋は
彼の几帳面さを物語っていました。

 

11日目

この日は最後の遠出。
ヘルシンキからトゥルクへ。
VR(鉄道列車)で西へ170km。

初めて訪れる場所です。

カウッパトリ(マーケット広場)は工事中。
隅では、魚や花が売られていました。

羨望の眼差し…笑

買い付けが終わるとすっかり夜に。
行ってみたかったトゥルク図書館へ。

子供達のための図書コーナーでは
想像力を養う空間やディスプレイが素敵でした。

日本の漫画も発見!
1人でニヤっとしたシーンも。
日本から離れることで
改めて良さを感じることができますね。

 

12日目

朝からヘルシンキデザインフェアへ
1991年から続いているイベントです。
多くのアンティークショップが集結!!

開場5分前ですが、もうこんなに列が…

12ユーロ(約1500円)を支払い中へ。
待っていたのは貴重なアートピース達でした。

ここでの買い付けはほんの少し。
貴重な文献を持ち帰ります。

夕方にはイッタラ&アラビアデザインセンターへ。

前回の買い付けでインタビューした
クリスティーナさんに会いに向かいます。

そこで偶然にもエヴァさんと再会。
月に一度の陶芸教室を開催していました。

教室が終わると、3人で少しお話。
日本語、英語、フィンランド語が飛び交います。
クリスティーナさんに
ギャラリー&ストアの写真をお見せすると
「良いですね!面白いと思います!」 と一声。

いつかお店で会えたら嬉しいですね。

 

13日目

長いようで短い買い付けも
ついに最終日がやってきました。

朝一でデパート ストックマンへ。
友人に依頼された物を買いに行きました。

ここでは、日本人の方を結構見かけました。
~はどこにあるの?と聞かれお手伝い。
良い思い出になりますように…

最後は無事に依頼された物を購入。
帰国の途につきました。

今回の買い付けでも
沢山の出会いや発見に巡り会うことができました。
来年からは、もっと皆様に伝えられるように工夫していけたらと思います!
お楽しみに!

(帰りの機内にて、オーロラがお見送り)

イベント出店のお知らせ

こんにちは。ツムグです。
11/17(土) 豊田市の桜城址公園で開催される「STREET&PARK MARKET」
TSUMUGUも参加させていただくことになりました!

当日は、豆皿やカップ&ソーサーなど生活で使いやすいものを中心に並べる予定です。
また、買い付けの直後なので、日本に到着したての新顔達も並べたいなぁと思います!

お時間のある方は、ぜひお越しくださいね!

インタビュー予告!

こんにちは。ツムグです。
買い付けまで1カ月程となり、準備も着々と進んでいます。

前回の買い付けでは、
北欧の物作りに関わる方々にインタビュ-を実施しました。
(前回の様子はこちら
今回も、協力していただける方が決まりましたので、少し紹介します!

フィンランド ヘルシンキ市内で、茶器やフラワーポットを制作している陶芸家のEvaさん。
彼女の作品は、
日本の伝統的な陶磁器を思わせる物から、独創的な物まで多岐に渡ります。

個人的には、このスタッキングされたフラワーポッドが気になる…
聞いてみたいことも沢山!
今からスタジオに伺うのが楽しみです!

買い付けのお知らせ

10/22~11/1にかけて
フィンランドとスウェーデンへ買い付けに行ってきます。

北欧では、雪が降ることもあるこの時期。
どうかお手柔らかにお願いします(笑)

尚、お探しの物がある方は代理で購入致します。
具体的でも、漠然としていても
ぜひこの機会に一声ご相談下さいね!

お知らせ

この度
TSUMUGUの開店と共に
TSUMUGU 2nd cycleとサイトを合併することにしました。

少しずつ商品を掲載していきますので
興味のある方は、覗いてみて下さいね!

店舗はもう少し先になりそうですが
少しずつ前に進んでいます。

 

ふらり京都へ

最近ツムグは
PCにかじりついてばかり…

気分転換に、京都へ出かけました。
京都は日本でも好きな場所のひとつです。
最たる理由は食。
京都のあっさりとした味が好みなんです!

…と言う話はさておき。
今回は日本の手工芸・伝統工芸(=クラフト)に触れる旅へ。

なぜ日本のクラフト?
ここは北欧の雑貨屋でしょ?
そう思った方、ちょっと待ってください。
ツムグは北欧を訪れる中で
日本のクラフトについて興味をもちました。

19世紀中頃。
日本が鎖国から解放されると
国際博覧会などで日本の美術・工芸品が西洋に知れ渡り、ジャポニズムと呼ばれる日本ブームが訪れます。

以降
フィンランドでは、カイフランクなどのデザイナーが来日。
素朴な日本人の暮らしや、身近ながら洗練された日用品を見て感動したと言われています。
またデンマークでも、日本の自然を題材にしたクラフトに感化された多くのデザイナーが日本に訪れた歴史があります。

日本と北欧は繋がっている!
北欧の物作りは、日本の影響を受けている!
そう感じてから
いつか日本のクラフトに触れたいなと思っていたんです。

そんな動機でいざ京都へ。

7/13 1日目

昼過ぎに到着。
まずは、アサヒビール大山崎山荘美術館 ※1 へ。
ウィリアム・モリスの企画展示を見に行きました。

モリスは、19世紀にイギリスで活躍した芸術家・思想家です。

1861年。
仲間と共にデザイン商社(モリス・マーシャル・フォークナー商会)を結成。
壁紙、ステンドグラス、家具など多岐にわたる仕事を、デザインから製作まで一貫して請負い製作。
アーツ・アンド・クラフツ運動を先導しました。

あーつあんどくらふつ?
何のことか分かりませんね(笑)

当時、イギリスは産業革命の真っ只中。
大量生産に拍車がかかる一方で、粗悪品も出回るようになってしまうのです…
手仕事による熟練の技術が失われてはまずいと焦ったモリス。
彼は仲間とその芸術性を守ろうとします。
これをアーツ・アンドクラフツ運動といいます。

彼の活動が、日本の柳宗悦らを刺激。
その後、1926年の民藝運動に繋がったとされています。

無名の職人が各地の風土や生活に合わせ作り出した道具=「民藝」を守ろうと、柳宗悦らが提唱した民藝運動。
当時、華美な装飾作品が多かった日本で
彼らは生活の中にこそ美しさがあると唱えました。
また工業化が進んでいた世の中に
警鐘も鳴らす意味も込められていたそうです。

近代化に飲み込まれず
クラフトが残っているのは彼らのおかげなのです!

 

続いては河井寛次郎資料館へ。
彼は、民藝運動の中心となった陶芸家。

経歴を見ると、カイ・フランクなど北欧を代表するデザイナーも受賞した国際展覧会 ミラノトリエンナーレでグランプリを受賞しています!

資料館は1937年に
自宅兼作業場として彼が設計・建築。
清水寺近くの閑静な裏路地にあります。

写真は釉薬をかけた作品を焼くための窯。
温度は1350℃!とんでもない熱さです。

窯の側面。
彼は2番目の窯をよく利用していたそうです。

登り窯と呼ばれるこの窯。
階段様に窯が作られています。
窯同士がダクトで繋がることで、最下部で燃やされた熱が上方へ伝わり、効率よく焼ける仕組みです。

実際に使われていた設備を目の前にすると
手作業の大変さがひしひしと伝わってきます。

作品達。

斜めから失礼します(笑)

 

さらに昭和初期の居住空間も体験できます。
こちらは茶室。

なぜ段差があるのか、壁で小さく仕切るのか、長い廊下(離れ)があるのか。
今では、バリアと言われることが多いですが
その意味を知ると納得することも沢山あります。

 

1日目が終了。
それにしても、京都は暑い。
(翌日には38度を記録します)

館内に住みついている猫もノックダウン…笑

 

7/14 2日目

2日目。
照りつける太陽の下
烏丸三条にある伝統工芸美術館へ。

ここでは伝統工芸の製作実演が見学できます。
この日は、漆工芸、仏像彫刻、木工芸を間近で見せてもらいました!

実演コーナー

まずは漆工芸(漆塗り)の実演へ。
プレートを見ると
漆塗りの行程が一目でわかります。

素材である木材の保護や
漆の表面を均一に整えるため
少しずつ漆を刷り込んでいきます。
そして、最後は手(油脂)で表面を慣らしていく。

こんなに多く手順があることなど露知らず…

続いては木工。
木を繋ぎ合わせるためのほぞつぎ。
ここでは、実際に組み合わせることができます。

作る物の特性により
何通りにも及ぶ組み方から選択。
(例えば、タンスの引き棚なら
引く方向に耐性のある組み方を選びます)

そして数ミリ単位で、ほぞ穴を調整。
木材の特徴を把握し
穴を削る強さ・向きを調整します。

見ていると、本当に気の遠くなる作業…
今使っているお椀や家具のルーツを知ると
それらの物に向き合う姿勢が少し変化しますね。

ここらでちょっと一服。
カマタ店という雑貨屋(カフェ)さんへ…

 

店主さんとは1年前に出会い
物について色々な話を咲かせました。

より一層こだわりが増した雑貨達。
このお店に来ると
自分の尖り具合も可愛く感じます。
これからもこだわり抜いて欲しいなと思います。

梅ソーダで糖分を補給。
これで最終日も頑張れます!

 

7/15 3日目

最終日は、古道具屋 itou さんへ。

店主の伊藤さんは
学生時代からお店を始め、現在3年目に。
穏やかな方ですが
物のセレクトには攻めの姿勢を感じます。
とても良い刺激になりました。

さて、大まかな予定は終了。
この日は色々と寄り道もしたので簡単にご紹介。

まずは
ロームシアター京都。

日本の建築家 前川國男が
1960年に建築した京都会館。
老朽化の対策と新たな価値を創造するため
香山壽夫によって2006年に改築。
ロームシアター京都となりました。

どこが改築された部分でしょうか?笑

 

続いて
創作竹細工のお店 公長齊小菅。
外国の方と日本について話すと
竹林の美しさがよく話題になります。

1898年創業の老舗も
日本のデザイナーやデンマークのデザインスタジオとコラボレーション。
伝統工芸も、時代の変化に適応し成長しています。

 

今回は、気楽に書くつもりでしたが
気づいたら結構な量に…
物の魔力に憑りつかれたということにしておきましょう(笑)

旅はこれにて終了。

日本のクラフトに触れ
京都の個性的なお店達に勇気をもらった旅。
良い気分転換になりました。
ツムグも一歩ずつしっかりと足を進めて参ります。

それでは。

 

 

索引

※1 アサヒビール大山崎山荘美術館
大正~昭和初期に
実業家 加賀正太郎が別荘として設計。
平成になると、老朽化から取り壊しの危機に…
アサヒビール株式会社の協力の元
文化財保護と活用のため復元工事を実施。
1996年。
安藤忠雄設計の新棟を加え、美術館となりました。

 

お知らせ

この度は
TSUMUGUの姉妹店として
TSUMUGU second cycle  を立ち上げることになりました!
「ツムグ セカンドサイクル」と読みます。

このお店は
僕がフィンランドに訪れるようになり
強く感じた思いを、形にしたお店です。
詳しくはこちらを見て下さい。

セカンドサイクルは
ショッピングサイト BASEに場所をお借りし運営しています。
カード決済なども使用でき
手軽に買い物を楽しめると思います。
ぜひ皆さん覗いてみて下さいね!

TSUMUGU second style (BASE)

2018 Spring

はじめに

前回の買い付けから2カ月。
すぐに今回の買い付けを決めました!
理由は、人と会う機会に巡りあえたからです。

フィンランドで陶作活動を行うソイレさん。
イッタラ&アラビアデザインセンターで、広告など幅広く活動されているクリスティーナさん。
現地に住む日本人のはるかさんが
彼女達に会う機会を作ってくれたのです!

北欧の物作りの 「今」 に触れることで
その 「原点」 も知ることができるかもしれない。
そんな期待も抱きつつ、フィンランドへ出発です!

 

 

Day1

フィンランドを訪れるのは半年ぶり。

今年はこの時期にしては暖かいようです。
日中は半袖でも良いくらい。
出会った多くの方々は
『あなた運がいいわね!』と声をかけてくれます。

良い買い付けができそうな予感。

夕方アパートメントに着き、近所を軽く散歩。
宿泊したKallioという地域は
ヘルシンキ中心部に近く、活気のある場所です。

珍しく24時間営業のスーパーを発見!
(フィンランドでは、大抵のお店が17~18時に閉店します)

 

 

Day2

2日目には、早くもソイレさんの元へ。

工房のあるスオメリンナ島にフェリーで向います。
島はライラックの花と、夏休みに入った子供達で溢れていました。

 

 

子供達に紛れているのは
フィンランドの昔の衣装をまとった方々。
名古屋でいうと、武将隊みたいなものでしょうか?
この時期は、歴史を知ってもらうためのイベントが開催されているようです。

インタビューは完成されているとは言い難いものでしたが、はるかさんの力もお借りして何とかやり切ることができました。
詳しい内容は、後日またブログで公開しますね。

そして、はるかさんとランチ。
はるかさんは、フィンランド人の旦那さんと結婚。
グラフィックデザイナーのお仕事をしつつ
現地の新しいアーティストを支援する取り組みなど幅広く活動されています。

現地に住む日本人からみたフィンランド。
その話はとても興味深いものでした。
印象に残ったのは
「フィンランドは貧しい」という言葉。
人々の物の消費の少なさに気付いたといいます。

「新しい物は殆ど買いません。
古着屋で自分にぴったりなサイズのお気に入りを見つけ喜んで買っています」。
「フィンランドに住んで、一人一人の精神的な満足度が高いことを実感しました」。
彼女の言葉からは
貧しさと豊かさは必ずしも相反するものではないというメッセージが伝わってきました。

 

 

Day3

さて、今日から本格的な買い付けの始まり!

昼前からヘルシンキを出発。
2時間半ほどバスで北上し、タンペレという町へ。

移動中に見える景色は、草原、森、湖、牧場など。
自然が溢れています。

カーブはほぼ無く、ひたすらまっすぐ進みます。
自然に癒され、リラックスできました。

タンペレに到着。
数軒回り、買い付け。
ヘルシンキに比べると
時間の進み方が緩やかに感じます。

公園で遊ぶ親子、シートに座って皆で談笑する女の子達、木陰で寝そべるカップルなど。
皆が自分の時間を大切にし、過ごしているようにみえました。

 

 

Day4

4日目は蚤の市へ。
週末になると活気があります。

一人の出店者と仲良くなりました。

彼はヘルシンキ市内で働きつつ
趣味で蚤の市に出店しているそうです。
話すと自国のデザインへの愛着が伝わってきます。
物の使い方なども聞きながら
充実した買い付けができました。

出店が一段落したら
サマーハウス(別荘)で家族と過ごすとのこと。
嬉しそうに写真を見せてくれました。
アアルトの椅子、アーリッカの燭台、アラビアの古い陶磁器など。
お家はフィンランドデザインに囲まれていました。

買い付けた後には
「ここに出さない物をもってきちゃって。
家に一度帰るから送ってあげるよ。重いでしょ?」と一言。
ご厚意に甘えて車で送っていただきました。
ありがとう!また会いましょう!

物を探したり、出店者と話したり。
やはり蚤の市は楽しいです。
そして皆が楽しそうに物を探している姿を見ると
なんだか幸せになります。
日本人の観光客に声をかけて頂くこともあり、嬉しかったです。
あなたにとって良い物が見つかりますように!

 

 

Day5

この日は、市内のデザインミュージアムへ。
フィンランドを代表するデザイナー
ティモ・サルパネヴァの展示が目的です。

貴重な制作動画やアートピース達を見ることができ、勉強になりました。
毎回ですが、気づいたら閉館間際に(笑)

 

 

Day6

買い付けも落ち着き
散歩がてら公園の蚤の市へ。

ここは一般の出店者がほとんど。
本当に様々な物が並んでいます。
こんな物誰が買うの?という物もありますが
意外に売れるんです(笑)

まるで洗濯物を干しているようですね(笑)

フィンランドの人々の物を選ぶ視点は
やはり日本とは少し異なるように感じました。
『自分に合った物を選ぶ』
それは普通のことですが、とても難しいと感じます。

 

昼からはイッタラ&アラビアデザインセンターへ。
クリスティーナさんの元へ、いざ!

クリスティーナさんは
日本に長年滞在されていたこともあり、日本語もお上手でした。
(ふぅ、助かった…笑)
このインタビューも後日ブログで公開しますね。

 

夕方にはまたヘルシンキを離れ、鉄道で1時間半。
リーヒマキにある
フィンランド ガラス・ミュージアムへ。
駅からは、徒歩で向かいます。

フィンランドの家は大きくはありませんが
敷地が広く、煙突や倉庫のある家が多いです。

さて、ミュージアムに着きました。
雲が面白い形に!
かつてこの場所は、ガラス工場でした。
当時は、ここから煙が上がっていたのでしょうか?

1階は、常設展示のコーナー。
フィンランドのガラス工芸の歴史を見ることができます。
日本の窯元のように工房が点在したようです。
北の方は、環境が厳しいためか少ないですね。

当時の工房を再現したセットもあります。

そして今回は、ヘレナ・ティネルとケルトゥ・ヌルミネンの企画展示が行われていました。
共にフィンランドのガラス工芸を支えてきたデザイナーです。

実は、3階があることを知らず
展示を一部見忘れてしまいました(笑)
あぁ残念…
いつかまた見れますように。

 

 

Day7

買い付けも終了し、この日は予定を変更。
市内の建築物を巡りました。

まずはアルヴァ・アアルトが
デザインしたフィンランディアホール。
コンサートや会議などで使用されています。

日本でも人気のお皿 パラティッシをデザインした
ビルガー・カイピアイネンのSWAN(白鳥)。

下に取り付けられているものは
何かを置くためのものでしょうか?

アアルトがデザインしたサヴォイベース(花瓶)。
中には土ではなく、パルプのような素材が。
花瓶を傷つけることもなく、ユニークな使い方。
素敵です!

 

そして、国内最大の規模を誇る
アカデミア書店にも立ち寄りました。
日本基準でみると普通の規模でしょうか。
フィンランドでも、本はネット販売に移行しているとのことです。

この建物もアアルトのデザイン。

大人も子供も開閉しやすいドア。
広く採光できるように工夫された天窓。
書店として必要な機能をシンプルに追求しつつ
デザイン性も高い建物でした。
この建物が、1969年にデザインされたことを考えると驚きです!

フィンランディアホールも
アカデミア書店も公共の施設。
フィンランドデザインは人々の身近にあります。

それは新聞でも。

見出しの左半分は
ヘルシンキ・デザイン・ウィークの宣伝。
毎年9月に開催されるデザインのお祭りです。
この国にとってデザインがいかに重要であることがよく分かります。

 

そして大勢の観光客が訪れる
テンペリアウキオ教会へ。

こちらは外観。
巨大な岩山の中に教会が作られています。

最初に訪れた時は
山頂に入口があると勘違い(笑)
重い荷物をもち
必死で登ったのも今では良い思い出です。
(入口は山の周囲を歩けば普通に見つかります…)

ちなみにキャスター付きの荷物は
中に持ち込めないので注意して下さい。

 

 

Day8

夕方の便に備えて、荷物の最終確認。

梱包用のテープが無くなり
Clas Ohlson(クラス オルソン)へ。
日本でいうホームセンターです!

ガムテープは万国共通。
そう思っていましたが
ビニールテープしかありませんでした。
しっかりと接着できますが
手で切れないのは少し不便ですね。

こうして荷造りも終了。
帰る時間が迫ってきました。

 

今回の買い付けは、沢山の人々と出会い
様々な価値観に触れることができました。

初めてこの国を訪れた時
僕の目にはディズニーランド(夢の国)のように映りました。
しかし、今回の買い付けで
この国の人々の生活が極めて普通であることに気付きました。

普通なのに、満たされているようにみえる。
彼らの生活や物との向き合い方。
ツムグがこれから出会う方々に伝えていければと思います。

では、また会いましょう!
Kiitos(ありがとう) Finland!

 

 

気分転換

5月病…ではありませんが、久しぶりの更新。

ちょっと気分転換にし
名古屋栄のコンランショップで行われた
Yチェアの座面張りデモを見に行きました!

デンマークのデザイナー
ハンス・J・ウェグナーのYチェア。
1949年に生産され
ビンテージだけでなく現行品も販売されています。

今回はこの椅子について
新発見も含めて紹介していきます。

まずは今回の主役である座面。
使用されている素材は、なんと紙なんです!
紙を捻ることで、構造的な強度を高めています。
外見はまるで紐のよう!
(ペーパーコードと言います)

紙に含まれる油分は、撥水効果があり
濡れても心配ありません。

張り作業は、緩みがでないように
適正なテンションを掛けつつ進めていきます。
また最もテンションがかかる部分には
強度の高いビーチ材を使用しているそう。
(普段は見えない部分です)
これは新発見でした!

次いで椅子本体の説明が続きます。

椅子の象徴となっているY部分。
実はデザインとして採用した訳では無く
椅子の三次元の形に効率よく適合させるために
採用されたそうです。

まさに合理性を求めての選択。
デザイナー以前に
優れた木工職人であったウェグナー。
彼のプロダクトに懸ける思いが伝わってきました。

気分転換のつもりが
興奮して長文となってしまいました…笑
物の深みに触れると
目の前にある物が残っている理由が分かります。
ツムグもそんな深みを楽しく伝えられるお店になるように頑張ります!

それでは。

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