2018.5.29~6.6 フィンランド

はじめに

前回の買い付けから2カ月。
すぐに今回の買い付けを決めました!
理由は、人と会う機会に巡りあえたからです。

フィンランドで陶作活動を行うソイレさん。
イッタラ&アラビアデザインセンターで、広告など幅広く活動されているクリスティーナさん。
現地に住む日本人のはるかさんが
彼女達に会う機会を作ってくれたのです!

北欧の物作りの 「今」 に触れることで
その 「原点」 も知ることができるかもしれない。
そんな期待も抱きつつ、フィンランドへ出発です!

 

 

Day1

フィンランドを訪れるのは半年ぶり。

今年はこの時期にしては暖かいようです。
日中は半袖でも良いくらい。
出会った多くの方々は
『あなた運がいいわね!』と声をかけてくれます。

良い買い付けができそうな予感。

夕方アパートメントに着き、近所を軽く散歩。
宿泊したKallioという地域は
ヘルシンキ中心部に近く、活気のある場所です。

珍しく24時間営業のスーパーを発見!
(フィンランドでは、大抵のお店が17~18時に閉店します)

 

 

Day2

2日目には、早くもソイレさんの元へ。

工房のあるスオメリンナ島にフェリーで向います。
島はライラックの花と、夏休みに入った子供達で溢れていました。

 

 

子供達に紛れているのは
フィンランドの昔の衣装をまとった方々。
名古屋でいうと、武将隊みたいなものでしょうか?
この時期は、歴史を知ってもらうためのイベントが開催されているようです。

インタビューは完成されているとは言い難いものでしたが、はるかさんの力もお借りして何とかやり切ることができました。
詳しい内容は、後日またブログで公開しますね。

そして、はるかさんとランチ。
はるかさんは、フィンランド人の旦那さんと結婚。
グラフィックデザイナーのお仕事をしつつ
現地の新しいアーティストを支援する取り組みなど幅広く活動されています。

現地に住む日本人からみたフィンランド。
その話はとても興味深いものでした。
印象に残ったのは
「フィンランドは貧しい」という言葉。
人々の物の消費の少なさに気付いたといいます。

「新しい物は殆ど買いません。
古着屋で自分にぴったりなサイズのお気に入りを見つけ喜んで買っています」。
「フィンランドに住んで、一人一人の精神的な満足度が高いことを実感しました」。
彼女の言葉からは
貧しさと豊かさは必ずしも相反するものではないというメッセージが伝わってきました。

 

 

Day3

さて、今日から本格的な買い付けの始まり!

昼前からヘルシンキを出発。
2時間半ほどバスで北上し、タンペレという町へ。

移動中に見える景色は、草原、森、湖、牧場など。
自然が溢れています。

カーブはほぼ無く、ひたすらまっすぐ進みます。
自然に癒され、リラックスできました。

タンペレに到着。
数軒回り、買い付け。
ヘルシンキに比べると
時間の進み方が緩やかに感じます。

公園で遊ぶ親子、シートに座って皆で談笑する女の子達、木陰で寝そべるカップルなど。
皆が自分の時間を大切にし、過ごしているようにみえました。

 

 

Day4

4日目は蚤の市へ。
週末になると活気があります。

一人の出店者と仲良くなりました。

彼はヘルシンキ市内で働きつつ
趣味で蚤の市に出店しているそうです。
話すと自国のデザインへの愛着が伝わってきます。
物の使い方なども聞きながら
充実した買い付けができました。

出店が一段落したら
サマーハウス(別荘)で家族と過ごすとのこと。
嬉しそうに写真を見せてくれました。
アアルトの椅子、アーリッカの燭台、アラビアの古い陶磁器など。
お家はフィンランドデザインに囲まれていました。

買い付けた後には
「ここに出さない物をもってきちゃって。
家に一度帰るから送ってあげるよ。重いでしょ?」と一言。
ご厚意に甘えて車で送っていただきました。
ありがとう!また会いましょう!

物を探したり、出店者と話したり。
やはり蚤の市は楽しいです。
そして皆が楽しそうに物を探している姿を見ると
なんだか幸せになります。
日本人の観光客に声をかけて頂くこともあり、嬉しかったです。
あなたにとって良い物が見つかりますように!

 

 

Day5

この日は、市内のデザインミュージアムへ。
フィンランドを代表するデザイナー
ティモ・サルパネヴァの展示が目的です。

貴重な制作動画やアートピース達を見ることができ、勉強になりました。
毎回ですが、気づいたら閉館間際に(笑)

 

 

Day6

買い付けも落ち着き
散歩がてら公園の蚤の市へ。

ここは一般の出店者がほとんど。
本当に様々な物が並んでいます。
こんな物誰が買うの?という物もありますが
意外に売れるんです(笑)

まるで洗濯物を干しているようですね(笑)

フィンランドの人々の物を選ぶ視点は
やはり日本とは少し異なるように感じました。
『自分に合った物を選ぶ』
それは普通のことですが、とても難しいと感じます。

 

昼からはイッタラ&アラビアデザインセンターへ。
クリスティーナさんの元へ、いざ!

クリスティーナさんは
日本に長年滞在されていたこともあり、日本語もお上手でした。
(ふぅ、助かった…笑)
このインタビューも後日ブログで公開しますね。

 

夕方にはまたヘルシンキを離れ、鉄道で1時間半。
リーヒマキにある
フィンランド ガラス・ミュージアムへ。
駅からは、徒歩で向かいます。

フィンランドの家は大きくはありませんが
敷地が広く、煙突や倉庫のある家が多いです。

さて、ミュージアムに着きました。
雲が面白い形に!
かつてこの場所は、ガラス工場でした。
当時は、ここから煙が上がっていたのでしょうか?

1階は、常設展示のコーナー。
フィンランドのガラス工芸の歴史を見ることができます。
日本の窯元のように工房が点在したようです。
北の方は、環境が厳しいためか少ないですね。

当時の工房を再現したセットもあります。

そして今回は、ヘレナ・ティネルとケルトゥ・ヌルミネンの企画展示が行われていました。
共にフィンランドのガラス工芸を支えてきたデザイナーです。

実は、3階があることを知らず
展示を一部見忘れてしまいました(笑)
あぁ残念…
いつかまた見れますように。

 

 

Day7

買い付けも終了し、この日は予定を変更。
市内の建築物を巡りました。

まずはアルヴァ・アアルトが
デザインしたフィンランディアホール。
コンサートや会議などで使用されています。

日本でも人気のお皿 パラティッシをデザインした
ビルガー・カイピアイネンのSWAN(白鳥)。

下に取り付けられているものは
何かを置くためのものでしょうか?

アアルトがデザインしたサヴォイベース(花瓶)。
中には土ではなく、パルプのような素材が。
花瓶を傷つけることもなく、ユニークな使い方。
素敵です!

 

そして、国内最大の規模を誇る
アカデミア書店にも立ち寄りました。
日本基準でみると普通の規模でしょうか。
フィンランドでも、本はネット販売に移行しているとのことです。

この建物もアアルトのデザイン。

大人も子供も開閉しやすいドア。
広く採光できるように工夫された天窓。
書店として必要な機能をシンプルに追求しつつ
デザイン性も高い建物でした。
この建物が、1969年にデザインされたことを考えると驚きです!

フィンランディアホールも
アカデミア書店も公共の施設。
フィンランドデザインは人々の身近にあります。

それは新聞でも。

見出しの左半分は
ヘルシンキ・デザイン・ウィークの宣伝。
毎年9月に開催されるデザインのお祭りです。
この国にとってデザインがいかに重要であることがよく分かります。

 

そして大勢の観光客が訪れる
テンペリアウキオ教会へ。

こちらは外観。
巨大な岩山の中に教会が作られています。

最初に訪れた時は
山頂に入口があると勘違い(笑)
重い荷物をもち
必死で登ったのも今では良い思い出です。
(入口は山の周囲を歩けば普通に見つかります…)

ちなみにキャスター付きの荷物は
中に持ち込めないので注意して下さい。

 

 

Day8

夕方の便に備えて、荷物の最終確認。

梱包用のテープが無くなり
Clas Ohlson(クラス オルソン)へ。
日本でいうホームセンターです!

ガムテープは万国共通。
そう思っていましたが
ビニールテープしかありませんでした。
しっかりと接着できますが
手で切れないのは少し不便ですね。

こうして荷造りも終了。
帰る時間が迫ってきました。

 

今回の買い付けは、沢山の人々と出会い
様々な価値観に触れることができました。

初めてこの国を訪れた時
僕の目にはディズニーランド(夢の国)のように映りました。
しかし、今回の買い付けで
この国の人々の生活が極めて普通であることに気付きました。

普通なのに、満たされているようにみえる。
彼らの生活や物との向き合い方。
ツムグがこれから出会う方々に伝えていければと思います。

では、また会いましょう!
Kiitos(ありがとう) Finland!